生ゴミの堆肥化 (コンポスト)
生ゴミの堆肥化(コンポスト)とは?
How are you doing? なーしゃです。
今回は私のNYCでの生ゴミの堆肥化 (以下コンポストと表示)のボランティアの経験から、アメリカ人のキッチン周りの事情に触れられたらなと思っています。
コンポストとは?
仕組み
コンポスト(Compost)とは、日本語で言うと生ゴミの堆肥化になります。
生ゴミと土を混ぜ、微生物の力を借りると土が堆肥に変化していくというものです。
堆肥と聞くと昔ながらの土と家畜のフンを混ぜたもののイメージはありませんか?今回紹介するこのコンポストは、フンの部分が生ゴミに変わっているということになります。
また、微生物が肉や野菜を分解する仕組みというのは、自然界においては常に行われていることです。亡くなった野生動物や大量の落ち葉も、最後には土に帰っていきますよね?それを家庭ゴミで置き換えてみようということなのです。
家庭ゴミの中でもかなり扱いに困る生ゴミは、夏場は特に臭いが気になりますし、地域ごとにゴミ袋が有料化され、ゴミを出す曜日が決まっている自治体が多い今のご時世では、いかに生ゴミを減らすか工夫して捨てることが一つのポイントになると思います。
コンポストが最近注目を浴びている理由がこれです。
とはいえ、実は私も実際にコンポストを自分で行ったことはありません😅
私の実家では古くからのやり方に原点回帰して、新聞紙でゴミ袋を作り、捨てるようにしています。新聞紙を使うことのメリットは、まず臭いが気にならないこと。かなりオススメです笑
と新聞紙のお話は置いておいて。。。
メリットとデメリット
メリット
- 二酸化炭素やメタンの排出量を減らせる。
大量の家庭からの生ゴミは基本的に焼却されて体積を減らし、捨てられます。生ゴミは水分量が多く、地球温暖化の原因となる温室効果ガス(Greenhouse Gas)を焼却時に大量に排出します。
2. 栄養満点の土を簡単に作れる。
フンを利用しての堆肥よりはるかに簡単にベランダなどで作ることができ、通常の土に混ぜると、ガーデニングなどにはもってこいの栄養満点の肥料になります。
デメリット
- 微生物による分解でもメタンがたくさん出る。
あれ?温室効果ガスが減るって言ってなかった?と思った方もいるでしょう。。
そうなのです。実は微生物が生ゴミを分解するときに必要とするものは酸素なので、彼らが排出するのは二酸化炭素やメタンなのです。
ですが。。。!安心してください。
大量の生ゴミを焼却するよりははるかに少ない量の温室効果ガスの排出量です。この量には及ばないのです
現地のコンポストに対する意識
ここで、私がニューヨーク州でコンポストのボランティアに関わり、実際に感じたことを紹介します。
公共の公園や道路の脇にこのようにコンテナが並べてあり、週に一度周辺に住む住人の方達が生ゴミを持ってきます。
私たちスタッフはこれをより分解しやすくなるように、細かくチョップしていきます。
こうして集められた生ゴミは、一括して集められ、そこで微生物と合わせられ、大量の肥料になります。
この肥料はこのボランティア団体の所有する畑や、学校教育の一環であるガーデニングなどの使用されます。
無駄がないとはこのことですね😆
地域住民が一体となって、この取り組みに参加をしていることにまず驚きましたし、意識の高さを感じました。
生ゴミから地球温暖化を考える、そんなアプローチも日本でもっと広まるといいなと思う今日この頃です。
最後に
いかがでしたでしょうか?
少しいつもよりも内容がかたくなってしまいましたが、これからの生活には必要になってくる取り組みかなと思います。 コンポストで検索してみると、”段ボールでやるコンポスト”や、キットが売っていますので、興味がある方はぜひ検索みてみてください!
私も日本に帰ったら早速やってみようと思っています!